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【ユーザーイベント企画考察】
イベントギルドとして、当時のBijouサーバに「見返美女計画」が発足したのが2003年。
それから今日に至るまで、紆余曲折がありつつも存続しているのは皆様のおかげでございます。
しかし、Alvitrサーバのイベントギルドは「見返美女計画」だけではありませんし、
これから新たにユーザーイベントをやりたい! という方々がいらっしゃるかもしれません。
ですが、ユーザーイベントというのは、ゼロから始めようとすると何から始めていいか分からなかったり、
ある程度のプランは立てても何かの拍子に行き詰ったりします。
そんなとき、このイベント考察を見て何かの一助にでもなれば幸いかと思います。
それから今日に至るまで、紆余曲折がありつつも存続しているのは皆様のおかげでございます。
しかし、Alvitrサーバのイベントギルドは「見返美女計画」だけではありませんし、
これから新たにユーザーイベントをやりたい! という方々がいらっしゃるかもしれません。
ですが、ユーザーイベントというのは、ゼロから始めようとすると何から始めていいか分からなかったり、
ある程度のプランは立てても何かの拍子に行き詰ったりします。
そんなとき、このイベント考察を見て何かの一助にでもなれば幸いかと思います。
■そもそもユーザーイベントって何やねん
「ラグナロクオンライン」上において、ユーザー(プレイヤー)が企画・運営するイベント(催し)の総称です。対義語としては「公式イベント」とか「オフィシャルイベント」とかそういうのがありますが、これは運営会社であるガンホーが主催するイベントということになります。
ほとんど全サーバで行われている「蚤の市」など規模が大きなものから、数人〜十数人が集まって効率度外視でワイワイ狩りをする「遊臨」(遊公)など小規模なものでもユーザーイベントと言えます。
つまりは「ユーザー主導で行われるなんか楽しげな祭りっぽいもの」という認識でいいでしょう。
■ユーザーイベントってどんだけ種類があんねん
細部までこだわれば種類なんて死ぬほどありますので、ぶっちゃけ全部を網羅することなんてできません。それでも一応、ユーザーイベントを分類すると、
- ・シーズンイベント
- 四季ごとに開催される春祭り〜冬祭りイベント。クリスマス、カウントダウンイベントなど。
- ・市場
- 蚤の市、朝市、夜市、製造市などの市場。
- ・観賞系
- 劇、ラジオ、テレビ、ライブ、コントなど。
- ・ギャンブル系
- ガチャ、スロット、くじなど。
- ・ゲーム系
- クイズ、じゃんけん、あいうえお作文、枝モンファイト、ウォークラリーなど。
- ・その他
- オークション、ダンジョン特攻ツアー、枝祭り、油祭り、各種職業祭り、結婚式、各種レース、素手祭り、ギルド集会など。
もちろん、上記のカテゴライズにとらわれないイベントもありますし、そういうイベントを考えてみても良いと思います。
■ユーザーイベント始めるには何をすればええねん
前述のとおり、ユーザーイベントといっても様々あり、すべてのイベントに共通して「まずコレをやれ!」ってのはありません。つまり何から始めてもいいわけですが、まずイベントを企画したい!と思い立ったら、有名な「5W1H」に当てはめて決めていくと、スムーズに企画が進むと思います。
1:What(何をやるか?)
最重要項目です。オークション? 演劇? 漫才? 枝祭り? 遊臨? 職祭り? クイズ? それとも他の何か?
まずは何をしたいかを決める事によって、他の4W1Hも決まります。
前述したイベントの種類から選んでもよし、独創的なイベントを企画するもよしです。
ここで重要なのは、「何ができるか?」ではなく「何をしたいか?」という意識が大事です。
2:Where(どこでやるか?)
いかにすばらしいイベントでも、開催場所が過疎地のさらに奥だったりすると、参加者は集まりません。逆に、どうしてもそういう場所で開催する必要があるイベントの場合、ワープポータルで送迎するなどの配慮が必要です。
客は自分でカプラや青ジェム代を使ってまでわざわざ不便な会場に来てくれません。
肝心の会場も、適度に広く見晴らしの良い所がベストです。
演劇やオークションのように、客(参加者)側と主催者側が明確に分かれているイベントの場合、どこからどこまでが客席なのか、という区切りのある方が混乱せずに済みます。
また、遊臨などなら参加者と主催者で話し合って狩場を決めることになりますが、ある程度は主催者側で決めておかないと、いつまで経っても出発できない事態になることもあります。
見返美女競売の場合、会場はプロンテラ噴水左下の建物内ですが、会場のカウンター中央で発言すると、(入り口と部屋の端を除く)ほぼ全てのセルで発言が聞こえるという、非常に使いやすい仕様になっているからです。
また、カウンターがあることによって、初めて参加する人でも出品者と入札者(客席)の区別がつく、というメリットもあります。
3:When(いつやるか?)
「木曜日の深夜3時から5時までイベントやります!」と言っても、あんまり参加者はいないでしょう。ほとんどのプレイヤーはだいたい寝てるので、こういう時間帯は避けるべきです。
(もちろん、参加者が少ないのを前提としたイベントの場合は例外として)
やはり休日・休前日が確実ですが、昼間は外出するプレイヤーが多いので、18時以降がベストでしょう。
とはいえ、日曜日の20時〜22時まではGvGがありますので、その前後を含む時間帯も(打ち合わせ等があるので)参加者は見込めません。
また、リアルで大きなイベント(ゲームショーやコミケなど)がある日も、できれば避けるほうが無難です。
1回きりのイベントにしろ、何回も継続するイベントにしろ、ある程度の参加者がいないと、せっかく集まってくれた参加者も主催者も白けてしまいます。
平日であれば18時〜0時くらいまで、休前日なら18時〜翌2時くらいまで、日曜なら〜19時くらいまでが適当だと思います。
見返美女競売は、土曜の22時〜2時(前後する場合もある)ですので、比較的参加しやすい時間帯に設定しています。
4:Who(誰がやるか?)
主催者側と参加者側が明確に分かれるようなイベントを企画したとき、そのイベントをまとめるのに何名の人員が必要なのかを考えましょう。「俺が考えたイベントなんだから企画・運営・進行は俺1人でやるぜ!」ってのもアリっちゃアリですが、たぶん失敗します。
1人でやると確実に余裕がなくなりますので、参加者へのケアが非常に疎かになります。 すると参加者はイベントに集中できなくなり、すぐに退出します。
反面、自分はテンヤワンヤになって肉体的にも精神的にも非常に疲れます。 そうするとさらにケアが疎かになるというスパイラルに陥ります。
参加者だけでなく自分のためにも、協力してくれる人はできるだけ多く確保しましょう。
逆に、遊臨など参加者と主催者が入り混じったイベントでは、PTリーダーとして仕切るだけの役割なので、主催者は1PTに最低1人いれば成り立ちます。
つまり1PTのみなら主催者は1人でも充分できます。
ニコ生とかで実況放送!ってのも1人でできるイベントですが、そのプレイ内で何かしら視聴者の目を引くことを起こさないと、ただの自己満足イベントに陥りやすくなります。
演劇やラジオなどでは、相手役やゲストなどの人員も必要ですので、それなりに多くの人が協力してくれないと成立すらしません。
つまり、ある程度大きい規模のイベントを行う際は、自分以外の協力者が必須であるということです。
ていうかこの項目に限って言えば、「Who」(誰がやるか?)ではなく「With」(誰とやるか?)であるかもしれません。
5:Why(なぜやるか?)
えーと。 5W1Hの中で最もどうでもいい項目なんですが、明確にすることで主催者側のテンションが上がるかもしれません。ぶっちゃけ「なんかオモロイ事やりたいねん!」という理由で万事OKです。
その他の理由でもいいんですが、所詮は主催者側のサジ加減ですし、参加者側は気にしてないはずですので、無くても問題はありません。
6:How(どうやるか?)
「What」に次ぐ重要項目です。この項目次第で、一度決まった(What以外の)4Wが変更になることも多々あります。
How(どうやるか?)はイベント実行における中身全体です。
イベントの進行はもとより、開催前の広報・宣伝、イベントの問題点の洗い出しと解決、協力者の役割分担、予想されるトラブルと対処法、etc.etc.....
進行については、台本とか企画書に準ずるようなものを作っておくとよいでしょう。
実際に進行する手順を頭の中で思い描きつつ、大まかに書き出します。
見返美女競売を例にすると、
【挨拶・競売説明】→【最初の出品者呼び出し】→【商品掲示・商品説明・開始価格設定】→【入札開始】→【カウント・落札】→【取引・次の出品者呼び出し】→・・・→【最後の出品者取引】→【終了挨拶】
・・・となります。
こういう台本を元に、協力者とともに話し合って細部を決めていくとよいでしょう。
イベントにどのような役割が必要か、その役割は誰にやってもらうかを検討しておくことが必要です。
さらに、予想されるトラブルを挙げていき、対処法を決めておくとベターです。
- 参加者が質問してきたら、誰がどう回答しよう?
- 会場で古木の枝を折られたらどうしよう?
- イベントを妨害するような輩が乱入してきたらどうしよう?
- HFやブラギなど、進行の妨げとなるスキルを連発されたらどうしよう?
- アイテムなどをバラまかれて参加者がイベントに集中できない状態になったらどうしよう?
- 参加者のホムンクルスやペットが泣きエモを出してたらどうしよう?
さて、進行手順も決まり、トラブルの対処法もだいたいメドがついたら、次は広報活動です。
そもそも、イベントに参加者が集まらないと、その企画自体がポシャってしまうので、イベント前の告知は徹底して行いましょう。
- イベントの公式サイトを立ちあげ(ブログの記事でも可)、そこに概要と詳細を書いておく
- イベントカレンダー等が設置されているサイトがあるので、そこに書き込む(上記のURLも)
- 協力者がサイトやブログを運営している場合、告知してもらったり、リンクしてもらったりする
- イベントの最低3日前からはプロンテラなどで露店看板を利用して告知する
- 他ギルドに知り合いがいたら、そのギルド内に宣伝してもらうようにお願いする
- 積極的に臨公PTに参加し、清算時に宣伝する
- いわゆる「鯖板」などのイベントスレに書き込むのも良いが、そこが殺伐とした雰囲気ならば妙な輩を呼び込みかねないので注意
その際、客役にはできる限り最悪な客を演じてもらいましょう(なので、実行スタッフ以外の人が客役として協力してもらうとベストです)。
先ほど対策を練った、予想されるトラブルを超越したイヤガラセを行ってもらい、そこでさらにどのような対処をすべきか綿密に打ち合わせしましょう。
ユーザーイベントは参加者の満足度が全てです。
自分では失敗したと思っても、参加者に「楽しかったよ!」と言ってもらえれば、そのイベントは成功です。
(もちろん自分が失敗したと思った点は反省・改善すべきですが)
イベントの企画・運営は非常に大変ですが、参加者の「楽しかったよ」でチャラになってオツリがきます。
これは主催者側にしか分からない幸せですので、1人でも多くの人に「楽しかったよ」と言われるイベントを目指してください。
■トラブルの対処ってどうすりゃええねん
そもそもトラブルが起こらないに越した事はありませんので、まずは「トラブらせない」ように、セーフティネットを張ります。その上で、もし起こってしまった場合の対処法を考えるようにしましょう。
たとえば枝は「使わせないようにする」、ホムやペットは「逃げられないようにする」ということをまず考え、その上で「使われてしまった場合」、「逃げられてしまった場合」を考えて対処するとベストです。
わかりにくいと思いますが、あんまり対処法を書いちゃうと、対処法に対抗したトラブルが起こることも考えられますので、詳しく知りたい方は御連絡くださいw
■最後に
いろいろエラソーに書きましたが、これはほんの一例です。ユーザーイベントを主催する人(団体)の分だけイベントのやり方があると思います。
ですので、ここに書いてあるのと同じやり方でも、全く逆のやり方でも良いと思います。
ただ、おそらくユーザーイベントを行う人に共通な意識としては
「他人を巻き込んで何か楽しくてオモシロい事をやってみよう!」
だと思いますので、思う存分他人を楽しませましょう!
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